世界の現場から~JVCの中の人ブログ~

国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」のスタッフ・インターンが綴る、あんなことやこんなこと。

第15回:アフガニスタン事業担当 加藤真希

 

こんにちは🦦広報インターンの庄司です。

 

今回は、前回に引き続き、2015年にJVCのHPで公開されたスタッフインタビューを紹介します!

 

NGOで働く人たちには様々なバックグラウンドがあり、国際協力分野に興味がある人はもちろん、就活中の人などにも面白い内容だと思いますので、是非楽しみながら読んでいただけたら幸いです😊

 

 

注:役職は2015年当時のものとなっており、現在とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

 

 

 

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2016年4月 8日 更新
いつも優しい加藤さん。スタッフの中では歳も近いので、話しかけやすいです!いつも優しい加藤さん。スタッフの中では歳も近いので、話しかけやすいです!

こんにちは。2015年度広報インターン渡辺です。インタビュー第15回目は、アフガニスタン事業担当の加藤真希さんです。加藤さんは語学の勉強が好きで、これまでもいくつか言語を学んできたようですが、現在は担当している国アフガニスタンの言語「パシュトゥー語」に挑戦しているそうです! 高校時代から国際色豊かな加藤さんのキャリアを、ここぞとばかりに掘り下げて行こうと思います!

 

国際協力に携わろうと思うようになったきっかけはなんですか?

そもそものきっかけは、高校1年生の時に、ニュージーランドに留学したことです。田舎で生まれ、異文化体験にはあまり縁がない環境で育ったので、とても大きな出来事でした。中学校で初めて英語の勉強を始めて単純にとても楽しいと感じ、あまり深く考えずに英語圏で生活してみたいと思って決めました。自分よりも海外経験もない両親の心配の方が大きかったと思います。

英語圏の生活を体験しにいったはずが、ニュージーランドでは予想外の出会いがありました。それはアルゼンチン・チリ・ベネズエラコスタリカボリビア・パラグライ・コスタリカ...などラテンアメリカから来ていた留学生でした。この出会いは強烈なカルチャーショックでしたね。大らかで、時間にルーズで、歌うわ踊るわ、いつもハグして仲間同士とっても楽しそう! しきりに巻き舌(※スペイン語)で感情表現や表情も豊かに喋ってる! なんかもう、シャイで律儀な日本人の自分とは全然違ったんです。彼らと仲良くなっていくうちに、ラテンアメリカへ興味がどんどん広がり、強く惹かれるようになりました。

留学中の手作りアルバム。ホストファミリーにも恵まれました留学中の手作りアルバム。ホストファミリーにも恵まれました
ラテンアメリカの留学生とキャンプ。音楽を奏でて夜を明かすラテンアメリカの留学生とキャンプ。音楽を奏でて夜を明かす

「熱い人たちだなー」という憧れがきっかけでしたが、色々と調べたり聞いたりしていくうちに、その地域の抱える格差・貧困の問題についても興味を持つようになり、今度はラテンアメリカの国に留学するんだ、と決めて大学に進学し、在学中に交換留学制度を利用してメキシコに1年間滞在しました。メキシコ人の学生には社会奉仕の義務があり、大学にはボランティアプログラムがあったので、大学の外の世界を見るために私も同行させてもらいました。その体験が国際協力を強く意識する原点となりました。

メキシコには世界でトップクラスのお金持ちが住んでいる一方で、同じ街に、インフラ整備もされていないスラムが広がっている。国民の半分が貧困ライン以下とも言われている。両極端とも言える人々が、1つの国の中で、しかもこんなに近くに住んでいる。「何がこの格差の構造を作り上げているんだろう?」と非常に強い疑問を持ちました。平日には裕福な大学で学生生活を送り、週末にはボランティアでスラムに通うという日々の中で、生まれて初めて、圧倒的な格差の存在を感じました。この頃、高校生の時からただ憧れて好きだったこの地域の社会構造により関心を強め、国際協力に将来も関わっていきたいと真剣に考えるようになりました。

 

大学卒業後はどのような進路に進まれたんですか?

 
苦楽をともにしたチームの仲間と苦楽をともにしたチームの仲間と

日本の大学卒業後は、再びメキシコに留学しました。1年間の留学だけじゃもちろん足りなかったから! 2度目の渡航では、ある大学に、絶対に学びたい!と思えるコースがあったのでそこに進学しました。それは「地域開発学マネジメント」という専攻で、学生数人でチームを組んで、チームごとに割り振られた地域へ行き、そこに住む人々がより豊かな生活をするためにできることを、座学だけでなく、フィールドワークを含めて学ぶというものでした。 (当時の様子はこちらでも)

私は先住民族の村で、村人、大学と現地NGOとが共同で行う生活改善プロジェクトに参加しました。今私はJVCアフガニスタン事業を担当しているのですが、治安上の問題から、なかなか現場に行けないんです。そんな私にとって、"村での暮らしがどういうものか"を想像するとき、この経験が役に立ってると思います。国や文化は大きく違うけれども、当時の様子を思い出しながら、人々が協力するときの苦労や苦労、外部者が関わる影響について考えることができる。村で学んだ経験がなければ、想像することすら難しかったように思います。

メキシコの先住民族の村で村人と一緒に行ったプロジェクトは「羊プロジェクト」でした。初めに肉用の羊を数頭、村人自身が選んだ世帯に配り、その後は生まれた子羊を次々と別の世帯に渡し、交配してどんどん増やして、肉を売ることで収入を増やすプロジェクトです。子羊が何匹産まれて何匹死んだのか? エサ代はいくらか? 羊を隣人に渡す順番は? 最終的にいくらで売れたのか? 進捗状況の調査をたくさん行いました。私たちは羊が生まれたり死んでしまったりするのに、一喜一憂し、どうすればうまくいくのか、村の人たちと迷いながらも1年を過ごしました。この経験で学んだ大きなことは、村の誰に何を聞くかということです

羊について聞くなら、世話をしている子どもが一番! ニット帽をかぶって聞きとりをしているのが加藤さん羊について聞くなら、世話をしている子どもが一番! ニット帽をかぶって聞きとりをしているのが加藤さん

例えば、寄り合いなどの話し合いの場で前面に出てきて発言するのは男性。でも、実際に羊の世話をしているのは、女性や子どもの場合が多いんです。男性は出稼ぎで街に出ていて平日は村にいないから。「うちはうまくいっているよ」って男性が言っていても事実はそうとは限らず、女性や子どもにこっそり聞いてみると、まったく違う回答が返ってくるんです。

調査の時に使っていたシート。文字が読めない人も多いため、誰でもわかるように記号を使うなどの工夫がされています調査の時に使っていたシート。文字が読めない人も多いため、誰でもわかるように記号を使うなどの工夫がされています

よく発言する人の言葉をそのまま捉えるのではなくて、「実際に羊の世話をしているのは誰なのか」。事実をしっかりと自分の目で探しに行くことが重要であるということを、実感を持って学ぶことができました。

 

メキシコでの経験が今の仕事にもつながっているんですね。どうしてJVCで働くことになったんですか?

 

この専攻を修了した後はそのままメキシコの現地NGOに就職しましたが、働いているうちに、住んでいた場所の治安が悪くなったこともあり、色々あって一旦帰国することになりました。志半ばで帰国することになってしまい、無念な気持ちでいっぱいでした。実は私は大学時代にすでにJVCで「政策提言インターン」をしていたんです。NGOの国際協力について学びたくて、1年間お世話になっていました。メキシコから帰国せざるを得なくなり、この後どうしようか悩んでいた時、インターン時代にお世話になっていたJVCの方に近況を話していたところ、「今ちょうど職員募集をしてるよ。どう?」と言われたんです。そこで応募を決めました。

インターンを終えた時から、いつかJVCで働きたいと心のどこかでずっと思っていたので、予想以上に早い段階で念願が叶った形でした。JVCの、いつも人々のそばに寄り添い、横からの目線で地道に活動する姿勢にとても共感していたので、担当する国についてはこだわりはありませんでした。その時募集していたのがたまたま、アフガニスタン事業だったんです。ラテンな雰囲気から一転、濃~いイスラムの国、アフガニスタンへの関わりが始まりました。

 

実際に働いてみて、どうですか?

 
この日は村の長老たちとの大切なスカイプ会議の日。現地の文化に配慮して、加藤さんも肌の露出を控えるため、スカーフを巻いていますこの日は村の長老たちとの大切なスカイプ会議の日。現地の文化に配慮して、加藤さんも肌の露出を控えるため、スカーフを巻いています

今年で職員5年目を迎えますが、今はもうアフガニスタンに夢中です。一番行きたい国ですね。現地にはなかなか行けないけれど、毎日スカイプやメールで現地スタッフと連絡を取り合っています。

アフガニスタン事業でも、都市部から離れた村で病気予防や教育促進のために村人が主体的に取り組むのをJVCがサポートするという活動をしています。村の現状と目指す姿を理解し応援するために、自分たち外部の人がどのように関わっていくべきかを模索する日々です。当たり前ですけど、まずはアフガニスタンでの紛争の背景や人々の慣習を知ることが大事ですよね。離れているとこれが結構難しい。ある程度知ったつもりになっていても、関わって4年経とうとする今でも、スタッフと話している日常会話の中にも新たな発見があります。現地スタッフはとってもフレンドリーでおちゃめなんですよ。だから、自分たちと変わらないなーなんて思う一方で、長引く紛争の中で、皆それぞれ家族を失くしたり、夢を奪われたり、難民生活を経験してきたことを知るとき、やっぱり自分と同じではないなと感じます。だからこそお互い、それぞれの立場でできることを協力していかないと。

アフガニスタン最新情報、随時更新中
https://www.ngo-jvc.net/jp/projects/afghanistan-report/

 

【インタビューしてみての感想】

 

今まで何人ものスタッフの方にインタビューをしてきましたが、その中でも加藤さんはとびきり国際協力に真っ直ぐな印象を受けました。「もっと知りたい」という向上心と、それを実現させる行動力は、今も毎朝パシュトゥー語の勉強を欠かさない加藤さんの姿勢につながっていると思います。本当にかっこいい!

 

【次回予告】

 

次回は、加藤さんが「遭難とかしたら真っ先に頼りになりそうな人」とおっしゃるあの方にインタビュー。ご期待ください!

手先の器用な加藤さん。描き方や影のつけ方がおしゃれで、まるでアート作品のようです手先の器用な加藤さん。描き方や影のつけ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いかがでしたか?

 

引き続き、過去のスタッフインタビュー記事を始め、今年度のインタビューも掲載していくので楽しみにしていてください。

 

 

それでは、また!🤗

 

 

 

 

第14回:コリア事業担当 寺西澄子

 

こんにちは!広報インターンの庄司です。

 

今回は、2015年度に行われたスタッフインタビューを、JVCのHPから転載してご紹介します✨

 

 NGOで働く人たちには様々なバックグラウンドがあり、国際協力分野に興味がある人はもちろん、就活中の人などにも面白い内容だと思いますので、ぜひ楽しみながら読んでいただけたら幸いです😊

 

 

注:役職は2015年当時のものとなっており、現在とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

 

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こんにちは。広報インターンの清水です。

本日のインタビューは、パレスチナ事業担当の並木さん"JVCの管理人"だとおっしゃる寺西さんです。寺西さんはコリア事業担当だけでなく、私たちインターンの受け入れ担当もしてくださっていて、日々とってもお世話になっています...!まさに縁の下の力持ちといえる方ですね。人見知りな性格からか、なかなか自分自身のお話をされないそうで、スタッフですら詳しいことは知らないそう(笑)この機会にじっくりお話を聞いてみたいと思います!

 

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当初、NGOは特別な人たちが働く場所だと思い、まさか自分の就職先になるなんて考えもしなかったそう

真面目でしっかり者の印象が強い寺西さん。どんな子どもだったんですか?

小学生時代はとにかく体育の授業が嫌いな子でした(笑)とってもインドアで本ばかり与えられる家庭で育ったので運動とは無縁でしたし、早生まれなこともあってからか体型も小柄で、周りの子と同じようにできず、悔しい思いをしたこともありました。

 

夏休みの家族旅行は、父親が「お盆の時期は東京が空くから」とか言って、神奈川に住んでいるにも関わらず東京にホテルをとって、神田の古書店秋葉原の電気街を回っていました(笑)ただでさえ、一人っ子かつ早生まれで同世代の友達とスポーツや遊びでコミュニケーションが取れないのに、話が合わないことにも苦労しました。こういう経験があるからなのか、NGOで働いている今、色々な世代の人と話せるのがとても楽しいです。

 

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2020インターンインタビュー②【庄司優衣】

 

みなさんこんにちは。広報インターンの金岡です!

 

2020年度インターンインタビュー第二弾と称して、今回は私と同じ広報インターン庄司優衣さんにインタビューを行いました。✨

 

庄司さんは、様々な枠に収まりきらないパワフルな人です(笑)どんな話をしていても、思わず、「えッ!?」と言ってしまうようなエピソードがあり、この半年間で私の世界観はかなり広くなったような気がします…🙄

 

みなさんも、庄司ワールドを体感していただけたらと思います!

それでは、インタビューをどうぞ!!

 

自己紹介と、学校で何を学んでいるかを教えてください。

こんにちは、庄司優衣です。大学4年生で、経済学部のソーシャルビジネスコースですが、文化人類学や死生学などを学んでいます。今卒論に力をいれています!

 

国際協力に興味を持ったきっかけが、セブ島やタイなどに行ったことや、小さい頃にドキュメンタリーを見たことや、経験からきているんですよね?

7歳の時に祖母の家でみた、東南アジアの子どもたちがゴミ山で暮らすドキュメンタリーを見て、自分より小さい子どもがスカベンジャー(ゴミを拾って生計を立てている人)をしながら、家族を支えているというものを見たときに衝撃を受けました。18歳の時にテレビで見た彼らの実態を見にセブ島に行きましたが、その時は国際協力をしているという実感はありませんでした。でも、今振り返ると、この時が国際協力に興味をもったきっかけかもしれません。

 

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セブ島に行った時の写真。実際に見に行くことは大切ですね。(撮影:庄司)

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セブ島の子どもたち。(撮影:庄司)
JVCに入ったきっかけ・入ってから思ったこと

国際協力に興味を持ってから個人的にできることをやっていたのですが、それがいかに自分の価値観や理想のおしつけた手助けだったかに気づいたんです。彼らと話したことが無いのに、映像やニュースから「彼らは苦しくて、困っていてかわいそう。」と思いこんでしまっていたんですね。JVCは「問題の根本を解決するために相手との対話を大切にしている」と、インターンの応募説明会で聞いて、心に響いてインターンをすることを決めました。

JVCで働いてみてJVCスタッフの雰囲気や、人だけではなく地球全体を見据えた優しさに惹かれています。

 

広報インターンとしてこれからやっていきたいことは?

アンダー30世代に国際協力を身近に感じてもらうことや、興味を持ってほしいので、この目標を達成したいです。

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インタビュー中の様子
若い人たちに国際協力の関心を持ってもらうには、どうしたらいいと思いますか?

「国際協力」という言葉がよくないのかもしれないと、JVCに入ってから思いました。人を助けるのに、国境とか国籍って関係ないと思うんです。人を助けるのにどこどこの国の人だからっていうような理由はいらないですよね…?これらの言葉にフォーカスするあまり、すごいことをやらなきゃいけない!と思って手が出しづらくなるのかもしれないです。

電車の中でお年寄りに席を譲ることは誰でも自然とすることができると思いますが、それと同じ感覚で、「国際協力」をとらえてもらうことはできないかなって思います。

JVCでも、お宝エイドとかやっていて、身近なことからも協力することができると思います。

 

庄司さんは自分の人生で大切にしていることはありますか?

いつ死んでもいいように生きることと、ありのままの自分を受け入れることです。朝起きたらよく、「今日も起きてえらい。」と自分でセルフハグをするんです。そうすると自分にちょっと優しくなれます。純粋な気持ちで人や生きものに優しくできるのはそれからだなと思います。

いつ死んでもいいように生きるという死生観は本当に大切にしています。今死んでもいいと思っているわけではないんですけど、生きているうちにできることや、やりたいことはたくさんあるはずなので、それをやりきれるように生きたいです。

 

次に生まれ変わるとしたら??

宇宙人か、お水が大好きなのでお水がいいです。お水には考える力がなさそうだし。笑

 

オーストラリアに滞在していた時、バイトでヴィーガンレストランやオーガニックファームをしていたと聞きましたが、珍しいバイトをしていたんですね!

正確に言うとバイトというより、ボランティアなんです。労働の対価としてお金ではない形の物とかをもらってました。例えばオーガニックファームは、種まきから収穫まで全部やっていて農家と同じようなことしました。その対価として、食べたい食材や生活必需品などをオーナーに頼めて、提供されている宿に泊まることもできたのでお金が無くても生きていけるくらいでした。

元々愛とか宇宙とか生死とか哲学的なことを考えることが好きなんです。有機野菜とかに興味を持ったのも、なるべく多くの生き物が尊重される世界がいいと思っている自分の価値観に沿っていたからです。有機農業を学ぶためと、自分の時間を費やすことは何がいいかを考えた結果、これらのバイトにたどり着きました。私がどうしてもそこで働きたくて、店に飛び込みでお願いして雇ってもらいました。

 

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オーストラリア滞在時に働いていたファームの写真。めっちゃ綺麗…。

 

オーストラリアに行って、そこでいろいろ挑戦したとか‥

留学は有機農業を学びたくて1年間オーストラリアに行きました。ちなみにさっき言った2つのバイトはこの滞在時にやっていました。有機農業を学ぶ以外には、ヒッピーが暮らす村に行って彼らと遊んだりしていました。

あとは、オーガニックファームに住んでいる時は、町まで10kmだったんですね。ウーバーを使うと片道2000円くらいなんですけど、もったいないと思ったのでヒッチハイクをよくしていました。駐車場やガソリンスタンドとか人が集まる場所で待機するのがコツです!

オーストラリアの人達は本当に温かくて、優しかったです。一度車に乗せてくれたら、連絡先を交換してくれて何度も町まで乗せていってくれました。

 

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オーストラリア滞在時の写真。庄司さんが体が柔らかいことを初めて知りました。
庄司さんはバリバリの行動タイプですが、行動力の源はなんですか?

何回も言ってしまいますが、いつ死んでもいいように生きているから行動することができるのかなって思います。私は影響を受けやすくすぐに忘れてしまうタイプですが、この言葉は、本当に自分の中から出ている言葉だから正直に言えることだし、何かに迷ったときでもこの言葉があれば軸になっているような気がしてブレないで物事を決めることができるように思います。

みんなから芯が強いとよく言われるのですが、それだけだと視野が狭い偏った人間になってしまうので、色んな人の話を聞いて視野を広げ物事を多角的にみることを最近は心がけています。

 

無人島に1つだけ持っていくとしたらなんですか?

愛する人です。(笑)実用的ではないかもしれないけど、ナイフやマッチを持っていくよりも、愛する人と過ごす時間の方が私は大切です。ナイフが無いなら一緒に石から作ればいいと思います(笑)

 

おわりに

みなさん、庄司ワールドは体感していただけましたか??(笑)

私は行動する前に入念な計画を建てるタイプなので、色んなことに臆せず行動できる庄司さんには尊敬の気持ちしかないです👏

庄司さんは「いつ死んでもいいように生きる」と何度も言っていましたが、心の底からそう思っているのが、普段話していてビシビシと伝わってきます!!

より一層、同じ広報インターンとして協力して働いていこう!そう思えたインタビューでした。

 

最後までご覧いただきありがとうございます!コメントやブックマークなどしていただけますと励みになります!🌞

 

それでは、また!✋✋

 

 

 

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インタビューの様子(左:庄司 右:金岡)

2020インターンインタビュー①【金岡一和】

 

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インタビューの様子(左:金岡 右:庄司)

 

 

 

みなさん、はじめまして。広報インターンの庄司といいます。2020年度インターンによる最初のはてなブログ更新です。これからどうぞよろしくお願いします🦎

 

 

 

さて今年も、インターンインタビュー企画を始動いたしました!私たちがインターンになる前、抱えていた素朴な疑問(NGOに関わるきっかけって、、?etc)などをインターン生にじゃんじゃん聞いていきたいと思います。彼らの人柄を感じとってもらえたら嬉しいです。

2019年度インターンインタビューは下記のリンクから見れますので、よかったら覗いてみてください↓↓↓

ngo-jvc.hatenablog.com

 

 

 そして今回は、2020年度インターンインタビュー第一弾、広報インターンの金岡一和さんにインタビューしました!

 

約半年間一緒に働いてみて、人を和ませる空気感をもつ人だなと感じています、、、!美容が趣味という一面もあって、おすすめのスキンケアやパックをたくさん教えてもらいました!イエ~イ🤣 

例年と違い完全オンラインで進めていますが、2020年ならではということでこれもまた、お楽しみいただければと思います。ではでは、早速インタビューをどうぞ!

 

 

 

 

 

簡単な自己紹介をお願いします

金岡 広報インターンの金岡一和(かなおかかずと)です。大学院一年生で、国際開発を専門に勉強しています。個人的な研究テーマは民族統合と紛争論です。

国際政治や心理学への興味はずっとあり、常にそれらに関する本を読んでいます。化粧品やスキンケアなどの商品を毎日見て、どんな商品がこの世の中にあるのか知ること、効能を見て想像をすることが好きです。(良さそうなものは)実際に買うこともあります。

 

 

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国際協力に興味を持ったきっかけはなんですか?

金岡 大学三年の最初に元WFPアジア地域局長の忍足(おしだり)さんの対談を見たときに、国際協力ってかっこいいな、、!と純粋に興味を持ったのが始まりでした。

就活をやめ、大学院で国際協力について学ぶことを決め、無事志望校に合格しました。

 

 

JVCの広報インターンがやりたくて入ったと聞きましたが、その理由はなんですか?

金岡 大学三年まで国際協力について全く知りませんでした。興味を持ち勉強を始めてから、世界ではいろんな事があって、困っている人がたくさんいることを知りました。こういった事に対し、自分がなにかできるかどうかより、知っておくだけでも違うと思ったんです。こういうことを知らずに生きるのは寂しいなと感じて。

自分の経験から、他の人にもこういった現実、活動があることを知ってもらいたくて、広報を選びました。

 

庄司 なるほど、活動を広く知ってもらいたいという気持ちがモチベーションになったのですね。

 

インターンが始まって半年経ちますが、JVCで働いてみてどうですか?

金岡 自分ができることを何でもやらせてもらえる環境がありがたいと思いました。サポートも手厚く、入る前には想像できないほどいろんなことを知れるきっかけや機会がたくさんあって、働きがいのある職場だと感じます。

毎回のオリエンテーション(※インターン生は業務するだけでなく、JVCに携わるさまざまな業務や方針のオリエンテーションをうけます。)後に事業内容などのおさらいを自分でしていますが、自分だけでは興味をもつきっかけがなかったことも、オリエンを通して学べたりします。実際に現場で活動している方の声も聞けるため、とても勉強になりますね。

 

庄司 オリエンを通して興味を持った国/地域はありますか?

 

金岡 アフガニスタンパレスチナです。どちらにも共通するのは、現地の人々が何を糧に生きているのかという関心です。予想の立てにくい未来に対し、何を楽しみに、将来何をしたいと思うのかを知りたいなと興味を持ちました。現場に行く機会があれば行きたいです。

 

庄司 広報インターンとしてはどうですか?

 

金岡 広報の難しいところは、発信したからといって見てもらえるとは限らないということです。どういう風に興味をもってもらい、自分たちの出した広報にたどり着いてもらうか。まだ模索中ですが、これからも考えていきたいです。

 

これからやりたいことはありますか?

金岡 JVCでは、”イベントに出て感想を書く”という仕事をやりたいです。クリエイティブなことが得意じゃないため、地道な作業のほうが向いています。

自分が学んだことを織り交ぜながら記事にする、というのをこれからたくさんやっていきたいです。

プライベートなことでは、友だちに会いたいですね。仲の良い友だちがみんな遠くに行ってしまったため、最近は全然会えていないんです。コロナ以前は、学校などずらせない予定以外は友だちと会う予定で埋めて、空いた日にバイトを入れていました。

 

庄司 趣味に「友だちと話すこと」と書いていましたもんね(インタビュー前の事前アンケート情報です)。それくらい友だちとの時間が生活の中に染み付いているのですね。

 

金岡 そうですね。あ、あとは、ヒップトレーニング。ヒップを鍛えると姿勢が良くなり、若々しく見えると聞いたので。トレーニングとエクササイズの中間のようなものを、一日40分くらいやっています。これからも頑張りたい。

 

庄司 さすがは美容大使*。私は一日30秒のワークアウトですら2日坊主です。意識が違いますね。


(* 先ほどからちょこちょこ出ている通り、彼はインターン内で有名な美容マニアです。お悩みがあればぜひ。笑)

 

 

ちょっと質問を変えて。人生で大切にしていることはありますか?

金岡 元TBSの宇垣アナウンサーが言っていたことで、「自分に地獄があるように、他人にも地獄がある。」という言葉。

自分が世の中で一番の被害者。でも、自分がそう感じたことがあるように、他人にもそう感じたことがある。もし、このリベラルな世界と共存していくならどうしたらいいかと考えたとき、共存はできないな、という考えにたどり着きました。なんでかというと、そもそも自分たちの考えを変える気がない人たちがこの世の中にはたくさんいる、ということに気がついたから。

”共感”と言ってしまうと、自分も相手のことを理解しないといけないですよね。でも、相手も自分たちを理解してくれないと共感は生まれない。双方向なんです。

お互いのことを深く思いやる、とまではいかなくても、お互いが理解し合うことで多少なりとも摩擦を減らす事ができるのではないかと思います。

人間関係でも同じ。共感ではなく、理解する心。そうすれば、不安やネガティブな感情はあまり浮かばないのではと思って生きています。

 

庄司 人の数だけ正義はありますからね。アンパンマンバイキンマンも自分がいいと思ったことを頑張っている部分に違いはないと私は思います。

 

自粛期間中、心がけたことはありますか?

金岡 正しい情報を仕入れること。ニュースに振り回されず、ファクトは自分で考えることです。データはあらゆるところから出ているので、専門家やえらい人が言う言葉を見る前に、自分で考える。そこから、新しい意見が生まれると思います。

 

庄司 そうですね。情報過多な時代なので、数字や言葉に踊らされ過ぎずにあらゆる立場の意見も聴きながら、自分でファクトを生み出すことが大事なのかなと思います。それぞれ信じているものは違うのでさっきの共感の話もそうだけど、受け入れあって自分の信じていることを自分だけは信じて生きていくことも大事だと思いました。

 

 

 

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いかがでしたでしたか?お楽しみいただけましたら幸いです😌

 

私からみた金岡さんは、自分のペースをしっかり持っていて、何事も慌てずに一回深呼吸しよう、と言ってくれているような心構えで接してくれる人だなと思います。友だちを心底大切にする人なので、彼の友だちは幸せだなぁと思いました。同じ広報インターンとして、残りの時間も「広報」の在り方や「国際協力」に向き合っていきたいと思います。

 

最後までありがとうございました!コメントやブックマークなどしていただけますと励みになります!😯さて、次回は誰でしょう、、、?🐬🌠お楽しみに。

 

では、また!

 

 

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インターンが見た!【プロサバンナに関する国会議員主催勉強会】

こんにちは!JVCパレスチナ事業インターンの太田百恵です。

2月19日に、プロサバンナに関する国会議員主催勉強会が開催されました。

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概要は以下のリンク先にあります。

www.ngo-jvc.net

 

今回は、私を含めたJVCインターン2名がこの勉強会に参加したため、プロサバンナ事業についてまとめつつ、勉強会の感想を記したいと思います。

 

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勉強会の内容

勉強会は、次のような流れで行われました。

1.挨拶

2.前回勉強会を受けた趣旨説明

3.テーマ1(モザンビーク行政裁判所での違憲判決)についての議論

4.テーマ2(JICA掲載文)についての議論

5.まとめと今後

最初には、プロサバンナ事業の説明と、これまでの流れがざっくりと行われました。

 

プロサバンナ事業ってなに?

まず、プロサバンナ事業とは、アフリカのモザンビーク北部地域で行われている、日本のODA事業のひとつです。ODAは、政府開発援助のことで、私たちの税金が使われています。

この事業では大規模農業開発を通して、モザンビークの小農たちの暮らしが大きく向上することを狙いとしています。

 

しかし…この事業では様々な側面で問題があります。

・住民主権が蔑ろにされている。
・土地収奪が行われている
・事業が不透明である     など

 

2012年には、現地の農民組織UNAC(全国農民連合) がプロサバンナ事業に対して声明も出しています。

このようなプロサバンナ事業の事態を考慮し、議員主催で勉強会が開催されています。

今回の論点は主に二つあり、一つは現地裁判所で出た違憲判決について、もう一つはJICAの掲載文についてです。

それぞれ見ていきます。

 

テーマ1(モザンビーク行政裁判所での違憲判決)についての議論 

www.youtube.com

(【前半】第2回国会議員主催勉強会 動画)

 

2017年に、モザンビーク弁護士会が「プロサバンナ調整室が設置されている農業省」を裁判に訴えました。
この訴えは2018年8月に全裁判官に認められています。

 

勉強会当日には、以下のような判決文の日本語仮訳が配布されています。

プロサバンナ事業に関するマプート市行政裁判所による判決文(一部抜粋)

2018年9月27日

モザンビーク共和国の名において判決を下す。

マプート市行政裁判所は、裁判官全員一致で、原告「モザンビーク弁護士会(OAM)」による訴えを受け入れる。

この結果を受けて、被告である農業食糧安全保障省に対して、市民の自由と権利を侵害する可能性のある計画・活動および決定に関する公益に関する情報ー特にプロサバンナ事業によって影響を受けるコミュニティの土地・食糧安全保障・栄養に関連する情報ーの全面開示を命じる

この判決では、人びとの知る権利が侵害されている可能性があるため、農業省に10日以内の情報開示を提示していますが、未だ適切な対応がされていません。

 

市民社会側(NGO・学者・議員)の意見まとめ

・訴えられたプロサバンナ調整室はJICAが設置し、スタッフを派遣し、運営資金を拠出している。そのため無関係ではない。

・JICAの外務省開発協力大綱や外務省の開発協力大綱でも、冒頭に「情報の公開」が大事であることは書かれている。すでにプロサバンナ事業には35億円以上の税金が投入されているのだから、国民に説明責任を果たしてほしい。

・JICAは農業省が裁判で訴えられたことも、新聞を見て知った。その程度の関係の上で、農業省との信頼関係は築けていないのではないか。

・相手国が違憲といったものに対して、日本政府はもう手を引くべきではないか。違憲がでるのは相当なものであり、正当性がないということである。

 

JICA・外務省側のまとめ

・プロサバンナ調整室の設置は、農業省からである。スタッフの仕事もプロサバンナ事業の調整にとどまっており、指揮は基本的には農業省が出している。

・今回の判決は情報公開が不十分だということで理解している。

・農業省に確認したら必要なことはやっているということで、今は裁判所がボールを持っている状態。

・事実確認や意見を受けたものについては、今後早急に対応する。

 

テーマ1での議論のポイントは、違憲判決は相当重いものであるため、事業から手を引くことを強調されているが、JICA・外務省はその意見も含め、早急に対応するということです。

 

テーマ2(JICA掲載文)についての議論

www.youtube.com

 (【後半】第2回国会議員主催勉強会 動画)

 

JICAのホームページにて、「モザンビーク国プロサバンナ事業に関する一部報道等について」という掲載文が載っています。

前回勉強会時には、市民社会側はこれらの内容の記載は事実と異なるものであり、削除を求めましたが、1月17日にJICAより次のような回答が来たといいます。

<JICA回答>「プロサバンナ事業に関する一部報道について」の削除についてのご意見について検討いたしましたが、当該内容はJICAが承知しております事実を述べたものであり、削除が必要とは考えてございません」

 では、これはいったい何が問題とされているのでしょうか?

後半動画部分にあたるテーマ2を、まとめていきます。

JICAの掲載文に対して、一つ一つ質問が出されていました。今回は1,2,4の部分に重点が置かれ、問答が行われています。

 

掲載文の責任の所在

JICA組織として作成した。昨年9月のTBS報道だけに特化していなく、これまで個別にいただいたものに対してまとめたものである。

 

1.「プロサバンナ事業に賛成している農民は1人もいない」との発言について

小農リーダーの名指し批判という人権侵害
JICA) 賛成する農家の話ではなく、開発事業の参加者が4,800人である。その方々からは好意的な意見をいただいている。

市民社会側)2019年9月4日午前に、小農リーダーと外務省・JICAが面談した。そこで、JICAが「4,800農家に支援し、事業に賛成」と説明を受け、小農リーダーが「どのコミュニティのどの小農のことか」と尋ねた際、JICAは回答を拒否した。
それをうけて、小農リーダーが「そんな農民は一人もいないんじゃないか」と言った。その経緯を無視して「小農リーダーの発言が事実でない」と名指し批判するのは人権侵害に他ならない。

 

(1)賛成する4,800人の農家とはどこの誰なのか

市民社会側)また、4.800農がどこの誰かを示せずに、どのように賛成する農民の存在を証明できるのか。


JICA) 賛成したことへの非難がよせられ、経済活動に支障をきたすのではと考えている。

市民社会側)賛成派の農民の名前は伏せるのに、反対する小農リーダー個人の名前を出すのは良いのか。また、現地の市民社会や農民は賛成に回った人々を非難したことはない。ここにお金を投与しつづけているJICAの問題だと言っている。

 

(3)「対話・公聴会には述べ約5,500名の農民が参加」と掲載されていることについて
JICA)地域住民・農民と掲載するべきのところ、間違えて農民だけ書いてしまった。

市民社会側)去年の勉強会では3,000人のうち3割が農民だったといっている。つまり、900人だけであり、賛成の声だけではなかったことも認めている。

 

(4) JICAもモザンビーク政府も、公聴会に問題があったと認識しているはずだが、掲載文にはその記載はないことについて


JICA) 批判については認識している。引き続き事業の意見への反映をしっかり支援していく。

市民社会側)公聴会はJICAが700万円投入して開催している。しかし、日本からは誰も参加しないためJVCの渡辺さんが参加してきた。そこで見えてきたのは、➀政府与党系住民の参加が多数、②政府による威圧・抑圧的発言や弾圧、③反対しそうな人たちへの参加妨害 といった問題である。

 

2.「プロサバンナ事業を直ちに中止すべき」という発言について

JICA)モザンビーク政府が望まない事業を強行することはないが、事業を継続していく方針である。

市民社会側)農民が反対していても、モザンビーク政府が望めば事業を強行するというのと等しい。プロサバンナ事業では、PEMと呼ばれる投融資と一体になったモデル開発事業がある。企業団体の投融資が先に開始されているが、その7企業・団体のうち、3企業・団体に、➀利益相反、②土地収奪、③プロサバンナ事業ではないとだまして融資、といった問題がある。

 

4.事業の詳細は地域住民に知らされず、話し合いへの参画もできないとの指摘について

・2018年4月以降、5回対話を実績としてカウントしているのはなぜか
JICA)支援した実績というのを、JICAとして対話の回数を記録したと書いた。

市民社会側)2018年4月以降の場というのは、2018年6月にNo to prosavana campaign という農民も参加する市民社会組織ネットワークから反対の声明がだされている。UNAC(農民組織)からも反対のプレスリリースが出されている。

 

まとめ

市民社会
→この掲載文は、JICAが組織として掲載している重大な責任があるものだが、既に1の(3)が間違っているように、事実と反しているものとなっている。撤回するべきである。

 

JICA・外務省側
→修正すべきだという意見ということで持って帰る。

 

動画の中では、現地での様子や、資料に基づいたプロサバンナ事業についての事実が詳細に語られているので、必見です。

 

感想 

今回の勉強会を受け、インターン2名は何を感じたのでしょうか。

 

太田百恵(2019年度パレスチナ事業インターン)

市民社会が、現地の声を代弁して「戦っている」、まさにそんな場であることを感じました。
市民社会の方々が、現地で見たことファクトを使用して、論理的にこの事業で起きている問題を説明しているのに対して、JICAや外務省は的を得ていない答えを繰り返している様子は、なんともすっきりしないです。

ただ、印象に残ったのは外務省の方が「うんうん」とうなずきながら聞いていたことです。きっとみんな熱い志を持って入ってくるのに、いつから体裁や出世を気にしてしまうようになるのだろう。いつから現地のことを考えない”支援”をしてしまうようになるのだろう、と思います。

私ができることは、同世代に発信していくこと、おかしいことには「おかしい」と声を挙げていくことだとも思いました。 

 

守屋あすみ(2019年度広報インターン)

 これまで2回に渡りプロサバンナ事業に関する勉強会に参加してきて、

初めは事実内容を把握し、議論されていることを理解することで精一杯でした。

太田さんが簡潔にまとめてくれたこの記事も実際の議論は4時間を超えるものです。

国会の議論のように、「責任」の所在が明確にならない議論が続く中で、

市民社会側が最も強く主張しているのは誰が責任を取るのかということではなく、

「人権」を守ってほしいということです。モザンビークの人々の生活が大きな権力によって阻害され、批判や中傷で小農代表者の命が危険にさらされているという事実が現実にあるのだということを知って、「小農を営む人々は、ただ昔から続けてきた自分たちの暮らしを守りながら生きていきたいだけなのに、なぜそれが認められないのか?」という疑問が心に残りました。

そして、日本国民の税金が投入されている以上、今のままでは私たちがその事業に加担していることになっていると知った時、この事実を多くの人に知ってほしいと思いました。

 国際協力を志す人ならよく耳にするJICAについて、素晴らしい事業を行っているという側面もある一方で疑問視するべき側面もあるということ。様々な側面から物事を見て、知り、学び、判断していく能力が市民社会の一員として必要不可欠だと強く感じました。

 

最後に

プロサバンナ事業について、定期的に情報を見たい!という方は、ぜひ以下のTwitterを見てみてください♪

 

モザンビーク小農応援団

twitter.com

 

最後までご覧いただきありがとうございました😊

 

パレスチナ刺繍、インターンがやってみた。


こんにちは🕊
2019年度パレスチナ事業インターンみのりん です。

紛争や占領が70年以上にわたり続いてきたパレスチナ
いつも何か悲しいことが起こっているというイメージをお持ちの方も、少なくはないのでしょうか。

その一方、パレスチナには豊かな文化や魅力もたくさんあります。
中でも有名なのは、女性たちによる伝統的な手刺繍画像4JVCでは、難民の女性たちによる手作りの刺繍雑貨を日本で販売しています。

紀元前から続いているという、刺繍の文化。デザインや色には一つひとつ意味があり、それぞれ異なる意味を持っているそう。何度見ても見とれてしまいます。

ところでこうした刺繍は一体、どのように作られているのでしょうか。
どのくらい難しいのでしょうか。

そうした疑問を解消するため、2月14日にJVC東京事務所でパレスチナ刺繍体験会が開かれました。
参加したのはインターンやボランティア、アルバイトの合計6名。それぞれイヤリングやピアス、ブローチ、コンパクトミラーなどを作りました。

今日は体験会の様子を、みなさまにお届けしたいと思います。

画像4
先生は、パレスチナ事業専属ボランティアの小向さん(写真左)。
全体に刺繍が施されたパレスチナの伝統衣装を身にまとい、インターンたちに一から優しく教えてくれました。 

 

画像2 

 

用意するもの

パレスチナ刺繍をするために用意するのは、刺繍糸に刺繍用の布、そして縫い針。
これにプラスして、イヤリングやブローチなど、作るものに合わせてそれぞれ必要となるパーツがあります。

画像8小向さんが材料のほか、刺繍のやり方とパレスチナ刺繍の歴史をまとめた冊子をセットで用意してくださっていました。
参加したインターンたち、ここまで自分では何もしていません。笑 

 

迷いに迷う! 糸選び

まず最初に行うのは、糸選び。
これがまた、とても迷うのです…

画像17小向さんが用意してくれた、たくさんの糸。
何色でも使っていいよ」という誘惑に、インターンたち、組み合わせを迷い続けます。

画像6みんなでお話しながら糸を選ぶのも、一つの楽しみです。

画像8ちなみに筆者は、イヤリングを作ることに。
紫とベージュで、耳元から春を取り入れることを意識しましたが、果たして完成させることができるのでしょうか… 

 

刺繍、スタート!

画像12糸を選び終わったら、小向さんに教えてらいながら刺繍をスタート。

パレスチナ刺繍は現在、17もの刺繍方法があるとのこと。
その中でも、×の形に刺繍をするクロスステッチが主流だそうです。

画像14小向さんが用意してくれた資料には、数種類の伝統的なパレスチナの刺繍のモチーフが掲載。これをお手本に刺繍を進めていきます。

画像9最初は賑やかにお話ししていたインターンたちですが、だんだん口数が減り、顔つきが真剣に
布や針と睨み合いを続けているうちに、目や肩にも疲労がやってきます。

パレスチナの女性たち、すごすぎる…
そんなため息が聞こえてきます。

画像10そうした中でも、手つきがだんだん「それっぽく」なってきました。

画像18そして、やっと完成!
例えばピアスやイヤリングの場合、約7センチ四方のサイズの小さな布に、ワンポイントの刺繍を入れることになります。
ほんのわずかの面積ですが、これだけでも慣れていないとかなりの労力。あっという間に30分、1時間と時間が過ぎていきます。

画像19ブローチやコンパクトミラーはさらに大きな面積を刺繍するため、ピアス・イヤリング勢の刺繍が終わった後も、暫く奮闘していました。 

 

刺繍が終わった後も…

やっとの思いで形にした刺繍。
ですが、これで終わりではありません

ここから、刺繍した布を使ってアクセサリーや鏡などを形にしていきます。
特に大変だったのが、ピアスとイヤリング。布をプラスチックの型に包むように縫い、ピアスやイヤリングの形にした後、留める部分のパーツなどをつけていきます。
この作業もとても細かく、数時間かけて刺繍をしてきたインターンたちはまたしても苦戦します。

画像17イヤリングやピアスの下の部分には、ビーズやパールを吊るすことに。
こちらもたくさんの種類を小向さんが用意してくれたため、インターンたちは悩みます。

画像16付けるビーズやパールを決めたら、次は正方形の布を円形に切ります。
あとはひたすら、刺繍した布を縫う作業へ。

画像15やり方のよくわからないところは、小向さんの助けをいただきながら進めていきます。
筆者の場合、半分以上は小向さんにやってもらったような…(笑)

布の縫い付けが終わったら、あとは留め具とパール・ビーズをつけて完成です。 

 

ついに完成!

お昼過ぎに始めた刺繍体験会ですが、全員の作品が完成する頃には外は真っ暗。画像18写真上がイヤリング、左下がピアスで、右下はブローチです。
それぞれ、自分で選んだ糸で刺繍した作品に大満足

 

英語ボランティアの後藤さんは、昨年夏にパレスチナを訪問。現地でお土産として刺繍雑貨を買って、その虜になったそうです。
ですが「実際体験してみると想像以上にとても細かく時間のかかる作業」と感じたと後藤さん。「パレスチナの女性がいかに丹精と手間をかけて技術を磨いて作ってるんだなと実感しました。現地で買ったお土産、大切に使っていきたいと思います」と話していました。


「刺繍を手でやるのは楽しかったけれど、とても大変だということを実感しました」。そう語るのは、パレスチナ事業インターンの太田さん。普段の活動の中で、パレスチナから送られてきた刺繍雑貨の管理や販売を行っています。
インターンの最初の時期にやっていたら、もっと刺繍商品の貴重さがわかり良いなと思います」 

 

先生に聞いた! パレスチナ刺繍の魅力

パレスチナ刺繍の魅力、先生の小向さんにも聞いてみました。画像20小向さんは「奥深い歴史を持つ刺繍文化は他にあまりないと思う」と話します。

かつては十字軍やオスマン帝国などによる侵略を受け、現在も様々な形で人びとが困難な状況に置かれているパレスチナ。「刺繍は世界中にありますが、波乱万丈の歴史と共に発展し、時には歴史の争いの中で刺繍が女性の盾となることもありました

また、パレスチナ刺繍は「色の組み合わせも、柄の組み合わせも無限大」。
女性たちが大事にしてきた伝統や歴史、アイデンティティーが、刺繍が続いてきた背景にあること」も魅力の一つだそうです。

これまでにも数回、刺繍体験会を企画してきたという小向さん。
いきなり政治とかから入るよりは、文化から触れた方がパレスチナに触れたくても触れられない人でも一歩踏み出せるかな」と思いを話します。

同時に、ただ刺繍をするだけの講座にならないように注意もしているそうです。
せっかくパレスチナの刺繍を学ぶのに意味がないので、作り方のレジュメ以外に、歴史などについて書いたレジュメを用意しました
6ページにわたるレジュメ(冒頭参照)には図や写真も多数含まれており、たくさんの情報が分かりやすく整理されています。

画像11参加者と先生、みんなで撮った一枚。
東京にいながら、パレスチナをより近くに感じることができたひと時でした。 

 

画像19

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😌

小向さんは春に、一般向けにパレスチナ刺繍の体験会を行う予定だそう。初心者でも一から教えてもらえます。
みなさまもパレスチナのことについて学びながら、オリジナルの刺繍雑貨を作ってみてはいかがでしょうか。

ご案内はJVCのホームページに掲載する予定です。ぜひご確認ください。

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JVCでは、パレスチナの刺繍雑貨を日本で販売しています。
作っているのはベツレヘムの難民キャンプに暮らす女性たち。経済状況が悪化するなか、刺繍雑貨は安定した家庭の収入につながっているそうです。
オンラインストアでも購入可能です。

minne.com


実際にパレスチナで刺繍をしている女性たちは、どのような生活をしているのでしょうか。こちらからご覧いただけます。

www.ngo-jvc.net


JVCパレスチナでどのような活動をしているのか、もっと知りたい! という方は、ぜひこちらも合わせてご覧ください。

www.ngo-jvc.net


パレスチナってどんなところ? と思ったみなさま。インターンが実際に足を運んで、レポートした記事もあります。

note.com

 

 

【いつでもどこでも知れる!】2020年度インターン募集 オンライン説明会【パレスチナ事業インターンの場合】

 

こんにちは🕊
パレスチナ事業インターン みのりん こと大下です☺️

さて現在、JVCでは2020年度のインターンを絶賛募集中です。
スタッフのお手伝いをしながら、1年間じっくり国際協力に関わるチャンスです。

www.ngo-jvc.net


2月には募集説明会 も開催。インターンから直接、仕事内容や1年間を通して学んだことなどを聞くことができます。

 

ですが…

行きそびれてしまった😭
予定がどうしても合わない🥺

そんな方も決して少なくないのではないかと思います。
(実はわたしも昨年、その一人でした。笑)

そこで今回は、パレスチナ事業インターンによるオンライン・インターン説明会を勝手に開催!
お好きな時間・場所でインターンについて知っていただき、応募をご検討いただければ嬉しいです。

 

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お話しするのはパレスチナ事業インターン、大下と太田です👌🏻

 

  

まずは、自己紹介から

太田: わたしは、大学でグローバルヘルスを学んでいます。グローバルヘルスとは、世界の健康問題の改善と健康格差の是正を目指している学問です。チョコレートが大好きで、チョコレート専門店でバイトをしています。話すのが苦手なので文章で説明するほうが好きです笑

 

大下: 現在、わたしは大学院の修士課程に在籍しており、北アフリカを巡る国際政治や平和・紛争などについて研究しています。カフェと文房具が好きです。
心配性な性格なので、インターン説明会のような機会があると、緊張してしまいます…笑

 

 

なぜJVCインターンに応募したの?

太田: 高校生のときに「世界がもし100人の村だったら」というワークショップを体験したことで、生まれた国が違うだけで格差があるということに疑問を抱きました。そこから国際協力に関心を持ち、大学では国際教養学部に入りました。
将来はどのように国際協力に携わるか考えたときに、NGOは選択肢の一つであったためJVCインターンに応募しました。
  

大下: わたしは小・中学生の合計4年間、父親の仕事の関係で北アフリカリビアという国に暮らしていました。当時の体験を一つのきっかけとして、世界や日本で起きている様々な問題に関心を持ち始めるようになりました。
平和で持続可能な世界の実現のために自分には何ができるかと悩みながら、大学院へ進学。将来のキャリアを考えるようになりました。選択肢の一つとして、NGOを検討することに。

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大学時代は世界・社会の問題を考えるためのイベントなどに取り組んでいました。写真は2017年の衆院選前に、友人と選挙について考えるライブ配信を行った際のもの。

 

大下: JVCを選んだ理由は、理念に共感したから。「困難な状況にある人びとへの支援だけでなく、それらを起こさない社会を作る」という姿勢に魅力を感じました。

  

-では、なぜパレスチナ事業にしたの?

 

大下: わたしはパレスチナで起きていることに「世界の不条理の縮図」がある感じていました。現地では70年近く、紛争・軍事占領状態が続いています。このことを知り、なぜ誰も止めることができないのだろうという疑問を持っていました。そのためインターンとして関わるなら、パレスチナ事業が良いだろうと思っていました。

 

太田: 世界の健康問題の改善に携わりたいと考えていた私は、パレスチナ事業では地域保健の改善や、栄養改善といった活動を行っていることから、「お、グローバルヘルスだ!」と思い決めました。最初は、中東問題やパレスチナについて何も知らない状態でした。

 

 

インターンでは、どんな活動をしているの?

大下: インターンの活動は、大きく分けて二つの役割があると考えています。一つは、パレスチナ事業を進めるためのお手伝い。もう一つは、パレスチナのことを日本の多くの人に知ってもらい、行動を起こしてもらうための活動です。具体的な内容は、太田さんが説明します。

 

太田: はい!まずは、パレスチナ事業の補佐に関する活動を紹介します。
1.パレスチナ刺繍製品管理
パレスチナの難民キャンプに住む女性たちが運営している刺繍グループ「Handala」から、刺繍製品を買い取っています。イベントに持って行ったり、ネット販売をしたりと販売の管理を行っています。


★刺繍製品に関してはこちらから!

www.ngo-jvc.net

2.イベント手伝い
JVCスタッフが登壇するイベントに、同行して受付や資料配布、写真撮影といったお手伝いをします。担当事業だけでなく、他事業のイベントにも同行することができます!

3.SNSへの投稿

JVCパレスチナ専用のFacebookや、JVC全体のinstagramに、イベントの宣伝や開催報告、寄付の案内、現地の様子といった投稿を行います。

 

次に、インターンが主導で行った活動を紹介します。

1.イベント企画・運営
インターンをする中で、こんなイベントをやりたいな、と思ったことを開催してきました。例えば、JVCでは長くインターンを受け入れていますが、縦のつながりが薄いです。そのため、「歴代インターンの集い」と題し、インターンでやっておけばよかったことや進路について、語り合うイベントを開催しました。2013年度から2019年度のインターンが約20人集まり、また参加した元インターンの方とパレスチナ渡航した際に合流して一緒にご飯を食べに行くといったつながりもできました。

 

2.noteでの発信

 noteとは、文章や写真などを投稿することでクリエイターとユーザーをつなぐウェブサービスです。サポートという制度があり、ユーザーから「いいな」と思ってもらえたら、少額から支援いただけるので、新しい収入源となるのではないか、またパレスチナについて知ってもらえる機会を提供できるのではないかと考え、運営を始めました。

note.com

 

 

3.パレスチナボランティアチームの運営

パレスチナに興味ある人たちが集まる、ボランティアチーム(通称、パレボラ)があります。そこでインターンが自由に企画し、映画鑑賞会やワークショップを行っています。
最近では、「パレボラ新年会」と題し、この一年どのようにパレスチナと関わるか一緒に考える会を企画しました。

 

 

-活動をしてみて思ったことは?

 

大下: JVCインターンの特徴は、ただ与えられた仕事をするだけではないこと。それぞれが目標を決めて、一つひとつの仕事に取り組んでいます。
例えばわたしの年間目標は、「パレスチナについて関心を持つ人を増やし、より多くの人と日本からできることを考える」。どう伝えたら、パレスチナに親しみを持ってもらえるのか。刺繍雑貨を通して現地で起きていることに関心を持ってもらうためにはどうすれば良いのか。目標の実現のためには何をすれば良いかということを、常に考えながら活動していました。

 

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スタッフとは毎月、面談を実施。目標の達成状況を確認したり、アドバイスをもらうことができます。

 太田: 本当にインターンがやりたいことができる環境だな、ということを思います。そしてそのやりたいことを形にできるスキルを身に着けられました。例えば、イベントをやりたいとなったときに、どんな段取りでやったら実現できるのか。といったことを、インターンと協力しながら、担当スタッフにアドバイスをもらいつつ進めることができます。

 

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インターンのとある1日。パレスチナ事業の場合は独自に広報を行ったり、支援してくださる方とのやりとりをするなど、仕事が多岐に渡ります。それぞれの進捗を管理することも大切です。

 

 -大変そうだけど、学業などとの両立はできている? 

 

太田:  わたしは大学3年の代でインターンをやりました。大学の授業も少なく、全休が週に何度かあったため、無理なく両立することができました。また、テストなどで忙しい期間には週に1回出勤し、イベントで出勤時間を補いました。大学3年でインターンを行うのはとてもおすすめだと思います。

 

 

大下: わたしの場合、インターンと並行して、研究や授業、就活、そしてバイトをしていました。 正直、毎日忙しく、あっという間に過ぎていったような感じがしています。笑 ですがその中で、時間を管理する能力が格段に上がった気がしています。またこれらをすべてやり通せたことは、わたしにとって大きな自信となりました。

 

 

活動を通して、最も印象に残ったことは?

太田: パレスチナ渡航したことです。わたしは2019年の9月に、一か月間パレスチナに行きました。現地事務所に訪れたり、難民キャンプの刺繍製品グループに訪問したり。東京で販売している刺繍製品を作成している女性の顔が見えることは、それまで以上に刺繍製品への愛着がわくきっかけとなりました。

滞在期間の多くは、パレスチナ各地へ観光することに費やしました。ガイドしてくれた現地の人が、占領されている状態でのストレスを涙ながらに語ってくれたことがとても印象に残っています。
現地では、JVC以外のNGOスタッフの方とも知り合うことができました。パレスチナの問題にどうかかわるか、もやもやがたまっていた私に、あるNGOスタッフの方が「世界は簡単には変わらない。でも、私たちNGOが活動することで、国際社会は見ているぞ、応援しているということを示すことが大切」と話してくれました。

 人の出会いや自分の葛藤とその解消、すべてJVCインターンをしていなければ出会えなかったことです。

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パレスチナで出会った友人が、街を案内してくれた時に見た夕日。壁に囲まれている街の状況と、綺麗な夕日を見て複雑な心境を抱いた写真です。

 

大下: 太田さんのほかに、わたしを含め4人のインターン・ボランティアが昨年の夏、パレスチナ渡航しました。帰国後、現地で見てきたことや感じてきたことを話すために、渡航報告会を開催したことが印象に残っています。
イベントはインターン主導で企画。準備から集客、当日の運営まで、JVCスタッフの力も借りつつ、自分たちで一から作り上げました。

 

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2019年12月に行われた渡航報告会の様子。当日は20名以上の方にお越しいただき、会場は大賑わいでした。

 

大下: 工夫したことは、パレスチナのことをどのように伝えるかという部分。ただお話をするだけでなく、刺繍雑貨を販売したほか、現地で親しまれているお菓子をお出ししました。来てくださった方にも好評で、考え練ってイベントを企画して良かったと感じることができました。
 

ngo-jvc.hatenablog.com

渡航報告会の様子はこちらからもご覧いただけます。

 

 

インターンを通して学んだことは?

太田: 自分の得意なこと、苦手なことを把握できました。インターンでは、事業補佐やインターン主導企画を行う際も、作業を多く行います。そのなかで、わたしは人を巻き込んで行動することは得意だけれど、計画を細かくたてて正確にやることが苦手だとわかりました。その苦手部分は、得意なインターンからやりかたをマネしたり、教わることで克服する術も習うことができました。
また、JVCではボランティアやインターン生がほぼ毎日訪れていて、スタッフだけが事務所にいるという日はなかなかありません。そんないろいろな人に開放されているJVCは、日本にいながら国際協力に携わることのできる窓口であるとも思いました。

 

大下: どのように伝えるのか、ということをたくさん考えた一年でした。JVCではパレスチナについて知ってもらうため、発信をする機会がたくさんあります。ですが、ただ言いたいことを言うだけでは不十分だと感じました。
パレスチナの現状を知った人に、実際に刺繍雑貨を買うといった、次のアクションを起こしてもらうためにはどうしたらいいのか。その方法を試行錯誤しました。

 

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昨年の夏に訪れたパレスチナでは、困難な状況に置かれながらも強く生きるパレスチナの人たちに多く出会いました。自分には何ができるのか、改めて突きつけられました。

 

大下: インターンをしている一年の間にも、現地の状況は悪化するばかり。ですがその中で、現地にも日本にも、状況を変えようとしている人たちがたくさんいることを実感しました。そうした人びとの力をどうしたら大きくしていけるのかという視点は、今後も大切にしていきたいと思っています。

 

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もちろんパレスチナ事業についてだけでなく、NGOやキャリアのことなど、1年で学べることはたくさんあります。

 

 

応募を迷っている人へ一言!

太田: 不安要素は、結構ありますよね。1年間も続けられるのかや、パレスチナに関する知識全然ないなぁ、など。

でも大丈夫!担当スタッフと、目標の振り返りや近況報告をする面談があります。そこで私は、モチベーションを保つことができました。また、最初私は本当にパレスチナについて知識がなかったのですが、最初の1か月はパレスチナに関するおすすめの本を教えてもらったり、ニュースチェックを行い知識を身につけることができました。

体験することは、何よりの財産になります。ぜひ応募してみてください! 

 

大下: わたしは最初、研究や就活との両立が不安で、インターンをするかとても悩みました。ですが実際にやってみたら、何とかなりました。笑 迷ったらとりあえずやってみる、というのも大いにアリだと思います!

 

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大下お気に入りの一枚。 インターンやスタッフはおもしろい人ばかりで、日々楽しく活動しています。

 

 

2020年度インターンの応募期限は3月9日(必着)!

いかがでしたでしょうか。
自分たちが実際に1年間活動したからこそ、心からおすすめできるJVCインターン
この記事を通して少しでも興味を持っていただけたら、嬉しい限りです💗

応募の詳細に関しては、以下をご確認ください。

www.ngo-jvc.net

 
みなさまのご応募、インターン一同お待ちしております✨

 

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございます☺️
もしパレスチナのことやJVCのことが気になった! と少しでも思っていただけたら、ぜひSNSなどで共有をお願いいたします🥺

 


パレスチナ事業について詳しく知りたい方はこちらから。
刺繍雑貨の販売など、日本から今すぐできることのご紹介もしています💐

www.ngo-jvc.net

 
自分たちで実際に歩いた経験から、 パレスチナのガイドブックも作成中。
パレスチナへ行ってみたい! と考えていらっしゃる方におすすめしたいシリーズです。

note.com

 

パレスチナってどんなところ? という方には、こちらもおすすめです。
インターンの大下が現地で見たこと、感じたことを書きました。
ngo-jvc.hatenablog.com

 

インターンの太田について詳しく知りたい方はこちらから! 広報インターンによるインタビュー記事です。

ngo-jvc.hatenablog.com

 

大下のインタビュー記事もあります。

ngo-jvc.hatenablog.com

 

 

 

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