世界の現場から~JVCの中の人ブログ~

国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」のスタッフ・インターンが綴る、あんなことやこんなこと。

イベントレポート JVC Palestine Night - パレスチナのお菓子を囲んで話す、現地で見たこと、感じたこと -

 

こんにちは🕊

パレスチナ事業インターンみのりんです😌
寒い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?☃️

さて、JVC東京事務所では昨年12月13日、JVC Palestine Night 〜パレスチナ渡航したインターン・ボランティアが語る 現地の魅力、人びとの生活〜が開催されました。
パレスチナってどんなところ? 行けるの? をテーマに、昨年の夏に現地へ渡航したインターン・ボランティアが見てきたことを報告。
パレスチナで親しまれているお菓子の提供や、刺繍雑貨の販売なども行い、同地を身近に感じていただけるようなイベントとなりました。

こちらのイベントは、インターンが主体となって企画や運営を行ったもの。
本日はその舞台裏を含め、当日の様子をたっぷりお届けいたします!

 

なぜイベントを開催することになったの?

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エルサレムの旧市街の中のカフェにて。(2019年9月、インターン太田撮影)

 

2019年の夏、JVCパレスチナ渡航ラッシュが訪れました。
8月から9月にかけて、私たちパレスチナ事業インターンの大下、太田を含む4人のインターン・ボランティアが同地を訪問。同じ時期にこれほどの人が渡航したことは、今までにもあまりなかったそうです。

パレスチナを活動地の一つとしているJVCに関わっていると、普段から職員などから現地の話を耳にすることも少なくありません。
そのため、私たちは少なからずパレスチナのことを「知っているつもり」で現地へ渡航しました。

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ヨルダン側西岸地区にある都市、ヘブロンの旧市街で。(2019年8月、筆写撮影)

 

ところが実際に足を運んでみると、そこで初めて見えてきたこと、感じたことがたくさんありました。
そんな経験を伝えてみたいという思いから、自然と「報告会をしたい」という流れに。大下と太田が中心となり、イベントを企画することにしました。

 

やることだらけの準備期間

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イベントのフライヤーを作成する様子。広報からイベントの流れ作りまで、
全部一からやるのはなかなか大変でした… (2019年11月、筆者撮影)

 

いざ準備を始めてみると、やらなければならないことは山積み。

まずは企画書を作成し、職員に内容を確認してもらう。
SNSにイベント情報を投稿するだけでなく、周りの人たちに直接声をかけてみる。
当日の流れを決め、イベント関係者との調整を行うなど…

一つ何かに着手すると、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と他にもやることがどんどん出てくる状態。準備期間中はやることリストを消していくことで日々、精一杯でした。

 

それでも、パレスチナで見たことを伝えたい魅力も課題も知ってもらいたい
こうした気持ちは常にインターン・ボランティアの中にありました。

特に今は、インターネットでも多くの情報が手に入る時代。
わざわざ事務所まで足を運んで来てくださる方々に、どれだけのことをお伝えできるのかが大事だと考えました。

その中で生まれたのが、五感でパレスチナを体験していただこう! という試み。
イベントでは渡航経験をお話しするだけでなく、JVCで扱っているパレスチナ刺繍雑貨のほか、パレスチナのお茶とお菓子をお出しすることにしました。
どれも私たちが実際に、現地で虜になったものばかりです。

 

そして当日!

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当日は20名以上の来場者がいらしてくださり、
東京事務所も賑やかでした。(2019年12月、JVC職員撮影)

 

そして、いよいよ迎えた当日。

まずは、トークショー形式でパレスチナへの渡航体験を共有。おすすめの場所や魅力、滞在中にそれぞれが感じたことなどを語り尽くしました。
登壇したのは太田と大下のほか、同じく夏に現地へ渡航した、HP更新インターンの大庭、英語ボランティアの後藤の計4人でした。

登壇者が口を揃えて話したのは、パレスチナの人びとの優しさ
家庭で振る舞ってくれた料理がいちばんだった」、「道が分からない時に案内してくれた」など、現地の人が親切にしてくれたエピソードが次々と出てきました。

一方、パレスチナの置かれた状況に「もやもや」を感じたという経験も。
「滞在中、毎晩ニュースでその日パレスチナで起きたことについて見ていた。毎日、イスラエルによる入植が行われていたり、パレスチナ人が逮捕されていた。その中で自分が観光を楽しんでも良いのか悩むことがあった」と後藤は打ち明けました。

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渡航報告会の様子。集まった来場者の方々を前に、
登壇者にも熱が入ります。(2019年12月、JVC職員撮影)

 

現地で撮った写真も交えながら話す様子には、参加者のみなさまも真剣な眼差しで聞き入っていらっしゃるようでした。

 

パレスチナで大人気のお菓子、クナーファを囲んで…

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パレスチナのお茶とお菓子を囲んで。自然と話が弾みます。
(2019年12月、広報インターン撮影)

 

イベント後半では、パレスチナでも親しまれているアラブの伝統的なお菓子、クナーフをご用意。登壇者と参加者らが自由に交流するための場を設けました。

クナーファとは、小麦粉からできた細麺にチーズをかけて焼いたもの。シロップをたっぷりかけていただきます。
チーズのとろみとシロップの甘さがクセになるこちらのお菓子。パレスチナでもお店の周りにはたくさんの人が集まるなど、大人気です。

 

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山田さんがその場で作ったできたてのクナーファ。
登壇者らもパレスチナを思い出し、感動しておりました。
(2019年12月、広報インターン撮影)

 

クナーファを振舞ってくれたのは、日本にクナーファを広める活動をしている大学生、山田 柊さん。
山田さんご自身も、ヨルダンでクナーファに出会い (ヨルダンでもクナーファは人気とのこと)、その味に虜になった人の一人だそうです。

できたてのクナーファを、同じくパレスチナで親しまれているミントティーと一緒に提供。本場さながらのお味に、話も弾みます。
トークショーの感想や、来場者のみなさまのお話など、私たちもたくさんのお話をお伺いすることができました。

 

イベントは無事に終了!

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イベント終了後、ほっとしているパレスチナ事業インターンの二人。
(2019年12月、広報インターン撮影)

 

それぞれの話に花が咲く中、あっという間にイベントはお開きの時間に。

イベントに参加した大学生は、「日本にいるとなかなか分からない、パレスチナの現状、パレスチナ人の思いを知ることができ、パレスチナに想いを寄せることができました」と感想をお話ししてくださいました。
ご自身も来年、現地へ渡航する予定があるそう。「とても楽しみになりました」との声に、主催者一同、企画して良かったと感じることができました。

 

企画・準備をした身としては、最後までドキドキの止まらないイベントでした。至らなかった点や反省点も多いものの、ひとまず無事に開催できたことは私たちにとっても自信につながりました。
今回をきっかけとして、少しでもパレスチナに関心を持ってくださる方が増えれば、主催者としては嬉しい限りです。

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございます!


今後もパレスチナに関するイベントを開催する予定です。
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また、ぜひJVCのホームページも合わせてご覧ください😌
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