世界の現場から~JVCの中の人ブログ~

国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」のスタッフ・インターンが綴る、あんなことやこんなこと。

【スタッフインタビュー⑧】広報担当 大村真理子

こんにちは!国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」広報インターンの藤井です。

今回は前回に引き続き、2015年にJVCのHPで公開されたスタッフインタビューを紹介します!

 

国際協力分野やNGOで働く人って一体どういう人たちなんだろう…?という疑問が解消される内容になっているかと思います!

国際協力に興味がある人、就活を控えている人(私もその1人)、NGO職員のバックグラウンドに興味がある人…皆さんにとって面白い内容だと思いますので、ぜひ楽しみながら読んでください!

 

注:役職は2015年当時のものとなっており、現在とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

 

広報インターン渡辺です。スタッフインタビュー2016年一発目は、広報担当大村真理子さんです。JVCの発信を担う大村さんは、職員になって2年目。どんなお話が聞けるのでしょうか...!

小野山画伯の作品と。似てないよね?と言いながら真似してくれましたが、あれ?似てる...とご本人も爆笑でした。

 小野山画伯の作品と。似てないよね?と言いながら真似してくれましたが、あれ?似てる...とご本人も爆笑でした。

小さなころはバングラデシュシンガポールで過ごされたと聞きました。

父親の仕事の関係で1985年(当時2歳)からバングラデシュ、その後一度日本に帰国し、1992年から5年間、シンガポールで暮らしていました。バングラデシュはあまり記憶がないですが、母親に聞くと、停電がしょっちゅうで衛生状態も良くなく、電気を消して寝るとゴキブリが大量に発生して大変なことになるので、台所は停電時以外は電気が消せなかったそうです。食材も肉や魚は半年に一度バンコクに買い出しに出て、それを冷凍して少しずつ使っていたそう。色々苦労もあったようですが現地の方にとても親切にしてもらって、日本では見られない、真っ赤で大きな夕日を見てなんとかやっていたそうです。

お母様もパワフルですね(笑)シンガポールは小学生時代ですか?

母の影響は大きいですね。日本が当たり前だと思わずに、お世話になっている国を主体に考え、文化を楽しんで生活することを母から学びました。(当時の話はここにも書かれています:『日本人は「外国人」?』

シンガポールでのことは良く覚えています。小2~小学校卒業まで過ごしました。大好きで、本帰国が決まった時には帰りたくなくてひたすら駄々をこねました(笑)さまざまな民族が暮らす国で、通っていた小学校の隣はモスク。そこでお祈りする人がいたり、商店街で大きなヒンドゥー教のお祭りが行われたり、日本のお正月の後にはチャイニーズニューイヤーがあったりと、ここで触れる文化のすべてが楽しく刺激的でした。

タイプーサムというヒンドゥー教のお祭り。小学2年生の時、この姿を間近で見た時の衝撃は今でも覚えているそう

 タイプーサムというヒンドゥー教のお祭り。小学2年生の時、この姿を間近で見た時の衝撃は今でも覚えているそう。

当時の経験は今につながっていますか?

間違いなく当時の経験は今の自分の基礎になっていると思います。
小学校はスクールバスで通っていたんですが、下校時刻になると、家の方面ごとに何台ものバスが学校に迎えにくるんですね。いつものようにバスに乗ろうとしたら、巨大オオトカゲがバスの列に紛れ込んで一緒に私たちを待っていて、大笑いしたことがありました。学校で飼っていたアヒルが4匹、目の前で見たこともない大きさのニシキヘビに丸飲みされていくのを、ただ見ているしかなかったことも。当時は「こんなこともあるんだなあ」くらいにしか考えていませんでしたが、いま思うと日本ではあまり経験ができないことだなと思います(笑)あと、子ども同士、言葉が通じなくても気にせず遊んでいたので、そういう意味でも良い経験でしたね。そのせいか未だに海外の方にも気にせず日本語で話しかけてしまう癖があるんですが・・・(笑)

その後、どのようなキャリアで今の仕事に就いたんですか?

当時の一枚。左が大村さん。カットの正確さとブロー技術、トータルの美しさを競うコンテストで全国大会に出場したそうです。なんとモデルさんは一目ぼれして道端でハンティングをしたそう!当時の一枚。左が大村さん。カットの正確さとブロー技術、トータルの美しさを競うコンテストで全国大会に出場したそうです。なんとモデルさんは一目ぼれして道端でハンティングをしたそう!

中学以降は日本で過ごし、海外への興味は常に持っていました。進路については色々と悩みましたが、世界中のどこに行っても自分の手とその土地の文化で生活していける仕事につきたいと考え、美容師になることにしました。高校卒業後は美容学校に進学し、ひたすら練習。成績優秀者に贈られる優秀賞を受賞して卒業しました。

卒業後は表参道で働きました。普段なかなか話すことのないような人たちと話ができて、刺激的な日々でした。ただ、めまぐるしく移り変わる資本主義のど真ん中で、お金の持つ意味を色々と考えるようになり、ほかの事情が重なったこともあって一度退職する道を選びました。今でも美容師の仕事は好きですが、お金を使わない生活、そして海外での生活に強い興味があったので、辞めた後はオーストラリアでファームステイをするつもりでした。

でもその後、会社員をされてますよね?

そうなんです(笑)行く前に最低限の生活費用を稼ごうと思ったのと、技術職じゃない普通の仕事ってどうなんだろう?と思って働いてみたら、意外と楽しくて。最後に勤めた企業には結局6年間いました。魅力的な上司がいて、この人と働くことは、将来の自分にとって意味があるぞ...と感じたのが大きいですね。転勤で北海道に住んだりもしていました。

どのようなことをしていたのですか?

コールセンターの部署でスーパーバイザーをしていました。一番大きなチームを見ていた時は約100人のアルバイトの方がいて、採用から自分で担当していました。クライアントから依頼された案件に対し適した方を採用し、応対マナーや営業方法、担当商品の研修や予算管理など、全体の運営を行っていました。
コールセンターって面白いんです。アルバイトの方には普段はメタルバンドのメンバーもいれば、夜はシェフで昼間にアルバイトをして自分の店の開店資金を集めている方、主婦の方など本当にさまざまな人がいて、みな仕事に対する考え方もバラバラ。このバラバラなものをどうマネジメントをすればうまくいくのか?考えて実行する楽しさがありましたね。数字がたりない月末は必死!(笑)全員が少しでも楽しく数字を追える企画を考えたりして、チーム全員で目標を追う毎日でした。アルバイトの方はほとんどが年上で経験豊富な方ばかりで、皆の前で弱音は吐けないし大変なこともありましたが、数字がピンチの時には皆が協力して助けてくれて、チームで働く楽しさをここで学びました。

 

つづく…☆

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いかがでしたか?この後は、企業に入った大村さんがその後JVCに入った経緯などをお送りしています。興味を持っていただけた方はぜひ続きをご覧ください!

www.ngo-jvc.net

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!

 

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