世界の現場から~JVCの中の人ブログ~

国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」のスタッフ・インターンが綴る、あんなことやこんなこと。

アフガニスタンで生きる~アジマールさんってどんな人?~

 

みなさん、こんにちは!広報インターンの守屋です😊

11月になったというのに、暖かくなったり、寒くなったり・・・。

東京の西の果てに住む私はヒートテックを愛用している今日このごろです。

 

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アジマール・クラムさん

さて、今日はアフガニスタンで暮らすアジマール・クラムさんについての話です📖

 

私はJVCに関わるまで、アフガニスタンについて、

また現地の人々についてほとんど知らずにいました。

国名と戦争が起きていることくらい・・・。

アフガニスタンの情勢についてはこちらで↓)

https://www.ngo-jvc.net/jp/projects/afghanistan/aim-in-afghanistan1.html

 

宗教や紛争、政治などの大きな括りで取り上げられることはありますが、

そこに生きる人びとの生活を知る機会は少ない気がします!!

 

国際協力に関心を持ち、アフガニスタン情勢について知っているという方は、

「紛争や貧困で苦しむ現地の人びとのために何ができるのか?」

という思いを持っているのはないでしょうか。

 

しかし、実際に紛争地で支援活動を行うとなると

とてもハードルが高いです。

私自身も東京にいながら、

「現地の人の声を反映した支援をするためにはどうしたらいいのか?」

ともやもやすることもあります😥

 

現地の人が私たちに求めていることってなんだろう・・?

 

そんな折、JVCアフガニスタン事務所が現地法人化した

新しい団体「YVO(your voice organization)」

(詳細はこちらhttps://www.ngo-jvc.net/jp/projects/afghanistan/

でプロジェクト調整員として活動しているアジマールさん(33歳)が来日😄

11月1日のイベントに登壇してくださいました✨

 

日々命がけで活動を行うアジマールさんの

「日常」「現地の声」に迫ります。

 

 

 

1.アジマールさんってどんな人??

 

アジマールさんは現在、YVOのプロジェクトコーディネーターとして、

村を訪問したりして地域住民とともに平和教育活動を行っています。

 

生まれた時にはすでに紛争は始まっており、 

タリバン政権下で教育を受けて育ったアジマールさん。

大学卒業後には、米軍基地に勤めるか、JVCの職員になるかという選択肢から

「戦争に加担してほしくない。」

という父親の言葉がきっかけでJVCとの関係が始まったといいます。

 

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今回、実際にお会いすることができ、お話してみると、

物腰の柔らかい、とても優しい雰囲気を持っていらっしゃる方だなと思いました!!

スタッフの中には、「アジちゃん」と呼ぶ人も・・・😂

 

アフガニスタンの食べ物の話や事務所で普段行われるという料理コンテストの話を

ランチの時に聞いたのですが、

コストや発想力を問われるらしく、なかなかレベルが高そう・・。

一番びっくりしたのは「ラクダのお肉はかなりおいしい🐪」ということ。

とても興味がありますが、日本での入手は難しそうなので、

いつか現地で・・・と思いました🍴

 

 

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「若者と写真を!」と言ってインターンと記念撮影。フレンドリーさに感動!

 

それから、JVCアフガニスタン事業担当の加藤が

日本滞在中のアジマールさんと過ごした日々の中での

エピソードがとてもおもしろかったので、ご紹介しようと思います!

 

 (日本滞在中、ずっとアジマールさんに同行していた加藤のブログから引用。↓)

 

水引の御祝儀袋を見て、 「これ、ラブレター用だよね?」 …その発想!!もしかしていいアイディかも(笑)

「クリスマス…って、聞いたことはあるけど、何?仏教関係の行事だっけ…」なぜ木の下にプレゼントを置くのか?と不思議そう。一応サンタクロースや煙突を説明するも、納得はしていない様子。(だよねw)

意外にも、ちょうどハロウィン🎃の時期で、これはなぜかお化け👻が出る日っていうのは知っていた。

和食もほぼ初めてで、「生の魚は(身が)硬い」と思っていたらしい。←柔らかいよ、って言ったけど結局食べず。コース料理スタイルは慣れていないので後から来ると知らずに最初にいっぱい食べてしまって、後半お腹いっぱいに。鍋🍲も、テーブルで煮ていくのを珍しそうに見ていました。うちでもやってみる、って😮

基本的にハラールフードを探す彼が今回の滞在で新しく気に入った食べ物は、ほっけの開き。あと、きのこ類。スーパーでは、なめたけ、舞茸、しいたけ、えのき…の写真を撮りまくっていた。

グローバル化が加速する中で、日本や欧米の“当たり前”が通用しない文化圏の人と交流できるのは今となってはほんとに新鮮。ディズニーランドもビートルズも「???」という反応。

とはいえ彼もアフガニスタンの都市部に住む一人。そこではスマホは流通しているし、YouTubeもよく見ているそう。空港での待ち時間もtiktok の面白動画を見ていた。見せてくれた写真の中では彼の子どもがミニオンズのTシャツ着ていたし、けろけろケロッピのブランケットで寝ていて、二度見👀(アフガンでケロッピ…!!)

 

 

 

 

いつもスカイプで会話はしているはずなのに、

一緒に過ごすと色々な発見があり、日本人にとっての当たり前が覆されますよね😲

アジマールさんとの出会いを通して色々な文化に触れることは

やはりとても興味深いなと感じました!

 

2. アフガニスタンの日常

 

アジマールさんが暮らすアフガニスタンは現在も紛争が続いていて、

YVOスタッフは祖国の平和を

 

武力ではなく、対話によって

 

実現するために日々活動しています。

 

実際、「現地スタッフはどんな生活を送っているの?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

 

ということで、YVOスタッフの一人である

アジマールさんの1日をご紹介したいと思います。

 

 

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アジマールさんのスケジュール。子育てや家事に協力的です!

 

大まかですが、アジマールさんの日常についてまとめてみました🤔

イスラム教を信仰するアジマールさんは、

日本滞在中もかかさずお祈りをしていました。

 

日常生活についての話を聞いていると、

当たり前ですが、生活は私たちの普段の生活とほとんど同じでしたが、

一方で、アフガニスタンの文化や現状についても知ることもできました🤓

 

例えば、「子どもたちの身支度を手伝う」という部分。

アフガニスタンでは、

女性が家事や子育てをして、男性が外に働きに出るというのが一般的で、

基本的には男性は家事をしないそうです。

 

しかし、アジマールさんは自分から料理や子育てを手伝うようにしている

と言っていました。

 

人によっては、文化的な役割分担にとらわれず、

積極的に家事育児に関わっているのかもしれません。

 

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ある日の夕食。三食自家製パンを食べます。

 

一番衝撃的だったのは、

「車に乗るたび、爆弾が仕掛けられていないか車の下を鏡でチェックする。」

ということでした。

 

YVOの活動が、"反政府武装勢力から政府や外国に加担している"

と思われると命を狙われてしまうためです。

危険と隣合わせの中で、命を守るためには「日々、気を付けるしかない。」

と語っていたアジマールさん。

YVOの活動を続けるために、命がけの毎日を送っているのだと実感しました。

 

3. 紛争下を生きるということ

 

米軍主導のアフガニスタン侵攻から18年が経ち、一般市民への被害は増え続け、

アフガニスタンの人々の生活に大きな影響を及ぼしています。

 

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アジマールさん自身もその当事者として、

自分の身の回りで何が起こっているのかを語ってくれました。

 

ある日、アフガン事業担当の加藤とスカイプミーティングをしている最中に

アジマールさんの電話が鳴りやまず、出てみると、

「子どもの具合が悪く病院に連れて行ってほしい」という連絡があったといいます。

 

急いで、家族のもとに駆け付け、息子を病院に連れていこうとしましたが、

その直前に起きたテロの影響で、道路が封鎖されてしまい

迂回せざるを得なかったため、病院に着くまでかなりの時間がかかりました。

 

しかし、遠回りをしてやっと辿りついた病院に医師はいませんでした。

緊急事態のため全員避難していたからです。

その結果、アジマールさんのお子さんは

治療を受けることができずに亡くなってしまいました。

 

子どもを失った奥さんのショックは大きく、精神状態は不安定になりました。

アフガニスタンは現在、うつ状態の人が非常に多いと言われています。

奥さんだけでなく、彼の実の母親も紛争の影響で重度のうつ病を患い、

亡くなっています。

 

さらに、『IS』が教育局事務所を襲撃し、

18人を殺害するという事件も発生しています。

襲撃犯らは建物内の多くの人たちを人質にとり、一人ずつ殺害しました。

その犠牲者の中には、アジマールさんの叔父と義父も含まれていました。

「教育に長年身を捧げてきた」そのことが、殺される理由でした。

 

メディアでは、紛争で亡くなった人の数は報道されますが、

彼の息子の死や精神的なものが原因で亡くなった人々について

伝えられることはありません。

 

また、一人ひとりの家族の悲しみが伝えられるということもありません。

紛争下で暮らすということは、命の危険と家族や大切な人を失うかもしれないという

恐怖が当たり前の中で、生きなければならない!ということなのだと思いました。

 

アジマールさん自身も辛い経験をしているにも関わらず、

アフガニスタンではこのような悲劇が当たり前のように起こっていると言います。

 

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「生きているだけでついてる。」

「だからこそ、できることをしようという!」

という強い意志と勇気を持って活動しているYVOのスタッフの志こそが

希望であると思いました。

 

 

4. 平和への思い

 

長年の紛争によって混乱するアフガニスタン社会に平和をもたらすために、

アジマールさん含め、YVOスタッフは、識字教室やピースアクションといった

草の根レベルの活動を行っています。

 

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識字教室の様子。女性たちが多く学んでいます。

 

過酷な状況下でも、活動し続けることができているのは、

息子の死を無駄にしないために、銃ではなく、平和を伝えたい。

という平和な未来への希望、

そしてこれからを生きる子どもたちへの熱い思いがあるからです。

 

日本から支援を届ける私たちが出来ることは何かと問いかけた際には

アフガニスタンを見捨てないでほしい。」

という言葉が返ってきました。

アフガニスタンについて、メディアで取り上げられることが少なくなっている中、

まずはアフガニスタンについて知ること。

そして、関心を持ち続けることが

一つの支援の形になるのだと思います。

 

今回の来日でアジマールさんの人生に触れて、彼らの家族のことを思い、

平和で幸せな生活を送ってほしい!と心から思いました。

きっとこの先アフガニスタンを思う時、アジマールさんの顔を思い浮かべるだろう

と思います。

 

「彼らのために一体何ができるのだろう?」

その思いが広がっていくことが大切なのではないでしょうか。

 

ふと、アフガニスタンに思いを馳せる。

そんな時間を持てるように過ごしたいと思いました。

 

                       

 

今回は、アフガニスタンからのゲスト、

アジマールさんの人生や日常についてシェアしました🤗

 

11月20日には、YVOの現地代表であるサビルラさんも来日します ❗ 

その様子もブログでシェアできたらと思いますので、お楽しみに🔅

 

最後に

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