世界の現場から~JVCの中の人ブログ~

国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」のスタッフ・インターンが綴る、あんなことやこんなこと。

2020インターンインタビュー③【堀江恵】

 

 

こんにちは!広報インターンの庄司です🤗

今回は、2020年度収益インターンの堀江恵さんにインタビューした様子をお届けします!

 

幼少期からガールスカウト、サマースクール、ニュージーランドへの留学、最近ではルワンダへのスタディーツアーなど、豊富な経験から社会問題に触れる機会が多かった堀江さん。海外に馴染みのある、お父さんからの影響もお話してもらいました!

 

共通の価値観でも盛り上がり、とても楽しいインタビューとなりました🐌🍁

 

みなさんにも楽しんでいただけたら幸いです!

 

 

 

 

 

  • ではさっそく、自己紹介からお願いします!

堀江恵です。大学3年生で、専攻は国際政治です。好きな食べ物は餃子で、趣味は寝ることや食べること、歌うことやカラオケ、映画とか本読むのも好きです。

 

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オンラインインタビュー中の様子です🦅(左:堀江、右:庄司)

 

  • 国際協力に興味を持ったきっかけを教えて下さい。

幼稚園年長の頃からガールスカウト(幼稚園から高校生までがスカウト、大学生以上はリーダーとなり、今は教える立場の堀江さん)をやっていて、”誰かを助ける”というのはずっとやってきたことでした。

国際協力自体に興味を持ったのは高校二年生の時、日本の次世代リーダー養成塾に参加したことです。そこで、色んな人から講義をしてもらいました。子どもの権利に関するNGOで働く人がそこでの活動内容を話してくれ、児童労働の状況を聞いた時に、自分にもなにかできないかと興味を持ちました。

 

  • 日本の次世代リーダー養成塾に参加した経緯や内容について、もう少し詳しく教えて下さい。

NZ留学が終わった後、もっと色々な人と関わりたいと思ったことや、日本を含めた世界で起きてる問題を知りたいと思ったことが参加のきっかけでした。

 

2週間のサマースクールみたいなもので、日本全国から高校生が200人くらい集まり、研修プログラムを受けました。

グループに分かれて、社会問題解決に向けたディスカッションを、それぞれのテーマで考えていきます。最終的に、全グループがプレゼンし全員で投票した後、1位から3位まで決めていました。私たちのグループは教育格差の解決について取り組んでいました。

その他にも、世界で活躍する日本人の人たちに講義をしてもらって話を聞くというのもありました。マレーシアのマハティールさん(今年2月に辞表を提出していますが、次期首相が指名されるまで現在も首相)が来日して、お話をしてくれました。

 

―なるほど。ガールスカウトの経験もあって、幼稚園の頃から社会問題に触れたり考えたりするのは日常だったのですか?

 

通っていた小学校がミッションスクールだったのもあるかもしれません。

そこでは”おにぎり献金”というのがあって、お昼をおかず入りのお弁当じゃなく、おにぎりだけにする。自分たちのお弁当にいつも入っているおかず分を寄付する、というのが毎年ありました。

”寄付した分は〇〇国のワクチンに当てました” という報告を毎回受けたりもしていたので、そういうのも影響していると思います。

 

―そんなのがあるんですね、、知らなかった、、!

 

  • 大学で国際政治を学んでいてアフリカ専門と聞きましたが、アフリカを選んだ理由はありますか?

厳密にはメジャー(専攻)が国際政治で、マイナー(副専攻)がアフリカです。

アフリカに興味を持ったきっかけは、父と兄がアフリカに行ったことです。

アフリカには親しみがなかったけど、家族が2人も別の理由でアフリカに行ったことで、”あ、アフリカって行けるんだ!”と身近に感じました。それで、どういうところなのか興味が湧いて、地域選択できるならアフリカがいいなと思い、選びました。

 

―お父さんとお兄さんはどんな理由でアフリカに行ったんですか?

 

兄は高校生の頃スタディーツアーでウガンダへ行き、父は一年間NGOで働いていた時にナイジェリアと南スーダンへ行きました。

実は、父が次の渡航で検討していたガザはどんな状況なのか聞きにJVCに行った際、当時並木さんがパレスチナの担当だったんです。そこでJVCを知りました。

 

―子どもの頃からお父さんの影響を受けていたと思いますか?

 

はい。自分の中でも、父の影響は大きいと思います。

高校の時一年間NZへ留学したのも、父から「一回は留学したほうがいい」と言われていたからです。

本当は中学の時に行ってほしかったみたいですが、ちょうど部活で部長をやっていたので流石に抜けられず、高校生の時に行きました。父は日本にあまり住んでいなくて、感覚も自分とぜんぜん違うと思います。そういう意味でも、父の影響はすごく大きいと思っています。

 

―中学のうちから留学してこいと言われるのすごいですね。羨ましい。。笑

 

笑笑。でも、その時はあんまり行きたくなくて。中学卒業して一区切りついたから「まあいいか、」みたいな感じで行ったんです。

 

  • 海外での留学経験やスタディーツアーに参加した中で、印象に残っているエピソードを教えて下さい!

大学二年生のゴールデンウイーク中に、平和構築のスタディーツアーでルワンダへ行きました。

ルワンダは1994年に大虐殺があって、去年ちょうど25周年だったんです。

いろんなテスティモニー(証言)を聞かせてらった中で、被害者加害者両方から話を聞いたりしたのが印象に残っています。

 

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ルワンダでの写真(撮影:堀江さん)

 

 

―どんな話を聞いたんですか?

 

どうやって平和構築や和解をしていくかなどの話を聞きました。

ある離れた村で日本人がやっている和解プロジェクトがあって、その人のところへ行き、当時の話というよりかはその後の話を聞きました。

ジェノサイドの後にどうやって和解をしていくのかというプロセスの中で、被害者の人だったらどうやって加害者の人を「許していくのか」だったり、加害者の人だったら、罪悪感もあるなかどうやって被害者の人と「わかり合っていくのか」、一緒に同じ村で暮らしていく上でどうやって「共存していくのか」などです。

そこでは、和解してもらうための話し合いの場を設けるプロジェクトをやっていました。当事者同士だけにせず仲介を設けて、被害者の人はこう言っているけど、あなた(加害者)はどう思う?などと聞き、その人たちが大丈夫そうであれば、次のステップとして話し合いの場を設けます。第三者ももちろん入れて。

 

―当事者の立場を尊重しながら、慎重にステップを踏んでいるんですね。

 

話し合いは、同じ村で暮らしていく上でずっと避けては通れないものです。

同じ村に住んでいるので。経済的にもそこから離れることができません。どうしても道ですれ違ったりとか、隣に住んでいたりします。だから、話し合うのが大事です。あとは養豚プロジェクトで豚を一緒に育てたり、女の人たちだったらブックカバーを一緒に作って関わりを持たせたりなどの方法もあります。

 

―何かを一緒にやることで繋がりをつくっていくんですね。JVCの活動でも大事にされている「足りないものをあげるのではなく、つくる道を一緒に考える」を思い出します。NZはどんな感じでしたか?

 

NZは、長い間家族と離れて暮らすのが初めてだったのでドキドキしていました。一年経ってみると、もうちょっといたいなと思ったりしましたが。笑

 

―NZのどんなところが好きでした?

 

日本だと、住んでいるとこが東京なので都会ですが、NZではド田舎のところに住んでいました。

都市とも離れた場所だったので、その田舎感が好きでした。学校の隣にあったフェンスまで羊が来ることもあって。一年という期間だったからよかったのかも知れないけど、そういう環境が心地よかったです。 

 

―授業やクラスメイトの様子はどんな感じでしたか?

 

学校には現地の学生もいれば、留学生もいるようなところでした。日本人は学校に十人もいないような環境で、英語だけは留学生用の授業を受けていました。

授業中は席も自由だし、毎回自分たちで教室を移動するので日本みたいに自分たちの教室があるわけではなく、先生がいるクラスに自分たちが行くのが普通でした。

 

 

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ニュージーランドにて留学中の写真(撮影:堀江さん)

 

あと、体育はPE(日本のようにスポーツテストをしたり、グラウンドで競技したり)とかじゃなくて、アウトドアエデュケーションというもので、ロッククライミングやキャンプ、マウンテンバイクなどをやりました。自然の中にある本物の岩を使ったり、キャンプも雪山の麓にいったり。そういう授業は中々日本にないなと思います。

 

びっくりしたのは、体育の授業の後に更衣室で着替えていたら、警察犬が抜き打ちで入ってきて麻薬チェックをされたことです。みんな慣れていて、よくあるもののようでした。誰かが捕まって帰ってくるときも、先生や生徒たちは「おー、おかえり!」みたいな感じで。笑

 

―笑笑。日本にはない、色んな意味で貴重な体験ですね。

 

  • JVCの話に移りますが、収益インターンとして働き始めて半年、日々の業務や所感などを教えて下さい!

今はカレンダーの注文をひたすら入力しています。

もともと収益と聞いて、ひたすら数字を追うものだと思っていましたが、数字だけでなくカレンダーに関する広報的な業務を担っています。

バナーを作ったり、HPを作ったり。収益以外にも自分でやりたいことがあったらやっていいよ~!という感じなので、ゆるいんだな~と思いました。

 

―やりたい企画にフィードバックを何度もくれたり、自由にやらせてもらえる環境はありがたいですよね。これからJVCでやっていきたいことはありますか?

 

収益を少しでも増やしたいので、インスタグラム内でショップを開くために試行錯誤中です。インターン企画もこれから実行していくので楽しみです。最後に何かしら形に残せる物があればいいなと思います。

 

※後日、無事にショップを開設することができたそうです!ぜひご覧ください↓✨

https://www.instagram.com/ngo_jvc/

 

 

―思い描いているものを形に残すのは大事ですよね。これから個人的にやりたいこととかはありますか?

 

旅行したいです。あと、健康になりたい。長生きしたいので。日野原さんって知ってますか?

 

―『10歳の君へ』って本を妹にあげたことあります!

 

そうそう、いっぱい本書かれていて。

もう亡くなってしまったけど、聖路加病院の先生だったんです。その人の健康に関する本を読んで何が体にいいのか、などを勉強しています。

あと、最近ヨガを始めて、週に2、3回は必ずやるようになりました。筋力が自粛期間でめっちゃなくなったんです。体も硬くなったし、、。

 

―わかります。医療に頼らず長生きできたらいいですよね。

 

はい。私目標が、110歳まで生きることなんです。これは人生の大目標。

1999年生まれなので、102歳を超えると3世紀生きたことになるんです。110歳でもジョギングしてるおばあちゃんでいたい。

 

―めっちゃかっこいいですね!22世紀どんな感じでしょう。。

 

22世紀ってドラえもんいますもんね。笑 あと80年後にドラえもん、、。

 

―2、30年前のIT環境や暮らしと比べたら今すごいことになってますよね~。30年後は意識(脳のパーツ)だけ現世に残して、VRと繋げる死後の世界を商売にしてる企業とかありそう(SFの見すぎです)。笑

 

なにそれ~!笑 それもそれでどうなんだろう。笑

 

―あたしは肉体的に死んだらもう死にたいです。笑 

 

笑笑笑。日本もそうだけど、一回経済的に成長したら人口ってどんどん減っていくじゃないですか。今ならヨーロッパとかがそうだけど、人口が減って高齢化していくから、結局最終的には人間絶滅するんじゃないかって思っていて。

まあそこまで長生きはしたくないんだけど、、。笑

やっぱり、堀江恵として存在する人生は一度切りだから、その間に悔いなく色んな経験をして、死ぬ時に良き人生だったなと思って死んでいきたいな。

 

―色んな経験ができるって幸せですよね。

 

一回は宇宙に行きたい。無重力経験したいです。地球を上から見てみたいんです。

 

―私も~!!

 

去年、本当に宇宙飛行士になってやろうと思ったけど、募集要項とか見ていたらやっぱりもっと前から理系の勉强していないと無理だ~って思いました。笑

 

―私も文系なのに、大学受験日の2週間前に急に宇宙飛行士になりたくなって、宇宙工学学部のある大学に応募しようとしたことあります。。親に止められたけど。笑

 

笑笑。やっぱみんな一回は宇宙飛行士になりたいって思いますよね。

 

―ロマンですね。

 

  • じゃあ最後に、無人島に一つだけ持っていくなら?(これは、相手の性格や思想を理解するのに良いのでは!と思い、いつも聞いている質問です👶)

技術が発展していたら、ドラえもんですね。今はまだないから、通気性のいいテント。寝泊まりできて、自分のスペースが確保できる物を持っていきたい。

無人島だからプライバシーとか関係ないけど、なにかに包まれてたい、みたいな。笑

家みたいな拠点がほしいですね。食べ物とか他はなんとかなるかなと思っているので。

 

―おぉ~。現実的かつロマンのある発想ですね。

 



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いかがでしたか?😊

 

「誰かを助けることは当たりまえ」

そんな感覚を根本に持っている堀江さんからは、私とはまた違う視点から国際協力という分野を見ているのだなと感じました。

 

堀江さんの温かい人柄のなかにある、あらゆる経験から生まれた価値観が私にはいつも刺激になります。

 

これからはインターン考案企画で一緒にJVCを盛り上げていけたらいいなと思います!

 

引き続き、インターンインタビューをはじめ、スタッフインタビューも行っていきますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

それでは、また!✨

 

 

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